石垣市税(市県民税、固定資産税、軽自動車税)の2014年度徴収率が、過去最高だった前年度の92.1%を2.8ポイント上回る94.9%となり、徴収額が初めて50億円に達したことが納税課のまとめで分かった。徴収率は、滞納繰り越し分で市レベルでは全国でも例のない50%超。納税課はこれまで過去の滞納分のみ財産の差し押さえなど滞納処分を行ってきたが、滞納額が大幅に圧縮されたことから、本年度からは現年度分についても実施、滞納発生を防止する取り組みを強化する考え。
14年度の市税は、調定額52億9893万円に対し50億2669万円の収納があった。内訳は現年度分が48億4149万円で徴収率98.1%(前年度比0.9ポイント増)、滞納繰り越し分1億8520万円で徴収率51.0%(同5.6ポイント増)。全体の徴収率は94.9%で、前年度からの伸び率2.8ポイントは県内11市で最高となった。
給与や預金、不動産などの財産の差し押さえなどの滞納処分については、督促状発送や夜間一斉電話催告を行っても納税しない場合は、現年度分の滞納者にも実施する。
一方、納税しやすい環境を整備する一環として、銀行のキャッシュカードをリーダーで読み込むだけで口座振替の申し込みが可能となるペイジー口座振替を、今月後半から開始する予定だ。
同課は本年度の徴収率を96%(現年度分98.80%、滞納繰り越し分40・00%)に設定、「必要な時に必要な行政サービスを提供できるよう納期内納付率の向上による自主財源確保を図る」としている。