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「新城島編」を発刊 10年の歳月かけ…

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発刊された竹富町史第5巻「新城島」

 竹富町史編集委員会(登野原武委員長)は町史「新城島編」を発刊した。「竹富島」「小浜島」に次ぐ島々編第3弾の刊行で、10年かけて8人が執筆。パナリ焼きやザン(ジュゴン)をはじめ、新城島独特の歴史と伝承など充実した内容となっている。町史はこれまで資料編など18冊を発刊。19冊目となる新城島編は序章「パナリ焼きの里とザンの島」から始まり、終章「リトルオアシスの新城島」まで16章立て。

 町では1988年に町制施行40周年記念文化事業の一環として町史編集を決め、90年に町史編集室を設置して町史の編集に着手。今回の新城島編で、文献目録や写真集、資料編を含む19冊目の刊行となり、来年度以降は鳩間、波照間、西表、黒島編と順次発刊する計画。

 9日午後、町長室で会見した川満栄長町長は「先人たちの労苦を次世代に引き継いでいくことはわれわれの大きな使命」と委員の労をねぎらった。慶田盛安三教育長も「島の人々からすると、親しみのある町史になっているのではないかと思う」と発刊を喜んだ。

 専門部会長も務めた登野原委員長は「新城島は歴史が続いてきたが、まとまった文献がなく、生まれ島への恩返しのためにも記録として残しておかなければならないと心がけていた。皆さんに健筆を振るっていただいて素晴らしいものができた」と礼を述べた。

 10年間に及ぶ編集期間には、当初6人の専門部会員のうち、西大舛高壱氏、島仲信良氏が他界し、安里功氏、安里精善氏が専門委員に加わっている。

 町史「新城島」はB5判。710ページ。定価3000円(税抜き)。県内の書店で販売される。


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