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西表サトウキビ農家 炎天下、刈り取り作業に汗

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畑の真ん中に日よけのパラソルを設置しサトウキビの刈り取り作業を行う農家=14日午前、西表大原

 【西表】14日、竹富町球技大会が町内各公民館から約490人が出場し、にぎわいをみせる一方で、西表島東部のサトウキビ畑では炎天下、収穫に追われる農家の姿があった。

 西表製糖㈱への原料搬入は、25日の期限までに8300㌧以上を目指しているが、14日までの搬入量は7381㌧にとどまり、残り10日間で約1000㌧の収穫、搬入が必要。援農隊の不足や熱中症対策で作業時間の短縮を余儀なくされ、工場の機械稼働に必要な1日70㌧以上の原料確保に懸命だ。

 同日、サトウキビの刈り取り作業を行っていた60代男性は「こんな時に球技大会を行うなんて信じられない」とあきれ顔。

 14日の搬入量は72㌧だった。

 同島のサトウキビは、豊作で予想収量が当初の8000㌧から9100㌧に増加。このままでは多くのサトウキビが残ることが予想されるが、西表製糖では「キビを畑に残さない」とし、搬入期限後もサトウキビの処理を行う考え。

 9日に西表島さとうきび生産農家が町側に残ったサトウキビを買い取るよう要請した際、町側は週末(13日)にも支援策を説明するとしていたが、具体的な支援策は決まっておらず、町農林水産課の田代仁課長は「県とも協議して対応を考えたい」と述べるにとどめた。


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