南ぬ浜町(新港地区)の人工ビーチでは、これまでに150㍍の海浜や背後地の緑地の一部ができ、緑地と海浜をつなぐスロープが設けられるなど、ビーチの外観が姿を現し始めている。石垣市港湾課によると、本年度は100~150㍍分の砂を敷いて約300㍍の海浜を造るほか、トイレ、シャワー室、更衣室など付帯施設を整備する予定だ。人工海浜地区は延長1㌔に及ぶが、港湾課は来年3月末に約300㍍で一部供用開始を目指す。
人工ビーチは、5月24日の石垣島トライアスロンのスイム会場に設定され、供用開始を前に限定した形で使用される予定だったが、悪天候のためスイム競技が中止となり、初めての使用はお預けに。参加者からは「楽しみにしていたのに残念」との声が多かった。
人工ビーチとなる場所は、内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所が港湾工事に伴うしゅんせつ土砂の処分場となっているため、現在は仮設の閉め切り堤で囲まれている。
港湾課は、同事務所の使用許可を取るなど調整をし、ビーチ側から伸びる閉めきり堤約100㍍に被覆ブロックを据え付ける考え。
水質検査や安全管理体制などビーチの供用開始に向けた課題も把握し、クリアしていくことにしている。