ことしのシカゴ国際映画祭のテレビ部門で、香港の公共放送局、ラジオテレビ香港(RTHK)が八重山・沖縄と台湾の交流をテーマに制作した番組「華人移民史(日本編)」が「ミニシリーズ」と呼ばれる分野の審査で最高位の金賞を獲得した。
番組は昨年1月に香港で放送し、全編40分余りのうち、石垣島について20分ほどを割き、台湾人2世のマンゴー農家、島田長政さん(70)やパイン農家の東金三さん(63)へのインタビューを交えながら、台湾から八重山に移り住んできた人たちの暮らしを紹介。
石垣島から日本統治下の台湾へ渡った人たちも取り上げ、八重山と台湾の間にある深いかかわりを描いている。
台湾系の若者たちが「龍の舞い」を披露する様子や八重山台湾親善交流協会の活動にも触れている。
石垣島での取材は2013年7月に行われた。
プロデューサーの陳卓玲(チャン・チョックリン)氏は「毎年受賞者がいるわけではない賞だけに、うれしい。香港の視聴者のなかには、自分で石垣島や沖縄を訪ねてみたいと思っている人もいる」と話している。