石垣市は本年度から、玉取崎展望台の改修事業に着手する。同展望台は混雑時には駐車場に車両が入り切らなくなることがあるため、観光関係団体から駐車場拡充を求める声が挙がっており、市は展望台の改修と併せて駐車場の拡大も行う考え。改修は市観光施設・観光地再整備計画に位置づけられており、一括交付金を活用して本年度は約1200万円の実施設計委託費を計上。来年度以降に着工する。
玉取崎展望台は石垣島の東海岸に位置し、金武岳に隣接。平久保半島などを一望できる景勝地として親しまれている。
近年では観光客の増加と、観光客の移動形態がバスからレンタカーにシフトしてきたことに伴い、駐車スペースが足りなくなることもある。
昨年8月に同展望台の清掃活動を行った観光業者グループの「ANAグットラック会」(喜久川賢治会長)も駐車スペースの不足を指摘していた。
市施設管理課によると、現在の駐車スペースはバス5台、普通車11台。同課では展望台の改修に併せて駐車スペースを拡大し、バス5台、普通車37台、障がい者用駐車スペース2台分を確保する。
同課の佐藤隆補佐は「駐車場も不足しているため施設配置のゾーニングを行い、駐車スペースだけでも早めに供用開始できるように取り組みたい」と述べた。