石垣島製糖(加納成浩社長)の今期操業が8日から始まるのを前に、石垣市内のほ場では正月明けからサトウキビの収穫作業が始まっている。
快晴に恵まれた7日は新川、磯辺のほ場ではキビ作農家が手おのやナタを使ってきび刈りに汗を流す姿がみられた。
このうち、5日から収穫を始めたという佐久川賢伴さん(77)=平得=のほ場では、収穫したキビをトラックに積み込む作業も行われ、佐久川さんは「石糖には一番乗りです」と笑顔で話した。
石糖によると、今期製糖は生産量が前期実績を2987㌧下回る6万4876㌧と3期連続の6万トン台を見込んでいる。
収穫面積は1303㌶(前期比16㌶減)、単収(10㌃当たりの単位収量)4・977㌧(前期5・145㌧)で面積減少に加え、7月の台風被害や8月の干ばつが影響し単収減を予想。甘しゃ糖度は14・28度と前期の14・55度には及ばないものの高い糖度が見込まれている。操業は8日から3月28日までの80日間を予定している。