数え97歳のカジマヤーを迎えた武内孝吉さん(95)=石垣市真栄里=の長寿を地域挙げて祝おうと真栄里公民館(仲山政之館長)は3日、とぅばらーまの碑から真栄里公民館までパレードを行った。武内さんは住民から「おめでとうございます」「あやからせて下さい」と声をかけられ、手を振って応えていた。
武内さんは1920年3月10日生まれ。5年前に他界したトシさんとの間に2男1女をもうけ、孫7人、ひ孫11人に囲まれている。
現役時代は畜産業を営み、平久保牧野組合の組合長をしたことも。現在は1人暮らしで、近くに住む次男の孝則さん(59)家族が見守っている。毎日、新聞に目を通すのが日課。
パレードは、獅子を先頭に武内さんが乗ったオープンカー、親族が続き、マーチングバンド平真小レインボーが花を添えた。
到着地の公民館には多くの住民が集まり、仲山館長は「孝吉おじさん、120歳まで体に気をつけて長生きしてください」とあいさつ。糸洲章副館長の音頭で万歳を10回繰り返した。
武内さんは「どうもありがとう」と応えていた。
長男の孝夫さん(65)=那覇市=は「足腰が弱っているが、いたって元気。本人も100歳まで生きると強い意志をもっている」、孝則さんは「3月にインフルエンザで入院したので心配したが、お祝いができてホッとしている」と話した。