ゴーヤ、長命草、パパイア、クシティ(コリアンダー)、沖縄独特の島野菜も最近はメジャーになったなと思う▼好きな夏野菜の一つにヘチマがある。ヘチマと言うよりナーベーラーと呼んだ方がしっくりくる。豆腐とポークと一緒にみそで煮たナーベーラーンブシーのとろっとした食感とほんのりとした甘みは絶品だし、カレーに入れても美味▼ヘチマは滋養の夏野菜で昔から食されており、暑くなるこれからの季節にゴーヤと並んで欠かせない食材。大半が水分で体を冷やす働きが、夏ばて予防に効果的でミネラルやビタミンが美容健康にもよいという▼ナーベーラーの語意『続・沖縄ことばの散歩道』に鍋を洗う「なべあらひ」から付いたのではとの一説があった。そういえば東京に住んでいたころ「えっ沖縄ではヘチマを食べるの? アカスリだよ」と不思議がられたのを思い出した▼ゴーヤとヘチマが店頭に並ぶと夏の訪れを感じたが、今はいつでも食べられるようになった。また居酒屋のメニューにヘチマとあるとうれしくなる▼8日は「ゴーヤの日」。石老連では会員が自慢のゴーヤを持ち寄り品評会が開かれる。「シブイ(冬瓜)の日」(4月10日)もあることから「ナーベーラーの日」も制定し、もっと全国にアピールしてみてはどうだろう。(辻本順子)
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