石垣市出身のジャーナリスト三木健氏=浦添市=が4月26日午後、大濱賢貞氏(1859~1937年)と喜舎場永珣氏(1885~1972年)の資料を八重山博物館に寄贈した。
寄贈したのは、喜舎場氏の自筆の書状1点と、賢貞のひ孫にあたる宮城信博氏=那覇市=が三木氏に託した、君が代の歌詞が書かれた大濱賢貞作の掛け軸一幅(制作年代は不明)。
喜舎場資料は、戦後、群島政府で八重山歴史の編さんを行っていた喜舎場氏が鎌倉芳太郎氏に八重山関係の資料の提供を依頼したもので1951年の手紙。首里城再建に当たったことで知られる鎌倉氏が75年に三木氏に贈っていた。
資料の贈呈式は同博物館であり、石垣朝子教育長は「皆さんの故郷を思う気持ちには胸打たれる。貴重な資料は石垣市と市民のために有効活用したい」と述べた。