昨年12月17日に操業を開始した石垣島製糖(加納成浩社長)の2014・15年期操業が22日、終了した。原料生産量は8万163㌧で、前期実績を8681㌧(12.14%)上回り、4年ぶりに8万㌧台を記録した。当初は夏場の長期干ばつの影響で7万5000㌧台を見込んでいたが、予想以上にキビの回復がよかった。甘しゃ糖度は14.48度。前期を0.21度下回ったが、2年連続の高糖度となった。製糖日数は127日。原料増産に加え、雨天による3日間の休業や搬入ペースの低下などで当初計画より26日間、延びた。
収穫面積は、前期を20㌶上回る1326㌶。10㌃当たりの単位収量は6.046㌧と前期を約0.57㌧上回った。
搬入原料は前期比8681㌧増の8万163㌧、石糖が農家に直接支払った原料代金は4億4479万円(約4188万円増)。これに国からの交付金が加わり、最終的な原料総額は前期の16億1132万円を上回る見込み。
砂糖の生産量は9390㌧(前期比665㌧増)、製品歩留まりは11.71%で、前期の12.21%から低下した。操業期間中の雨天休業は3日間(前期1日)、原料切れによる圧搾停止が205時間(前期93.5時間)あった。
石糖は23日午後、構内の第二会議室で操業終了式を行い、関係者や原料委員、職員に今期の操業成績を報告。加納社長は「原料が4年ぶりに8万㌧台を記録したのは農家と関係機関の協力のおかげ。来期は今期以上の収穫を目指したい」とあいさつした。