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墓地群内の町道整備へ 与那国

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さまざまな形態の墓地がある浦野墓地群。墓地内道路が2016年度までに整備されることになっている=4月10日

 【与那国】島内に2カ所ある代表的な墓地群内の町道が未舗装で住民や観光客らの通行に支障をきたしていることから、町が本年度から2カ年かけて整備することになった。本年度で全路線の測量を行い、2016年度で舗装する。与那国島の墓地群は独特の景観を形成しており、観光資源にもなっている。道路整備によりアクセスしやすい環境になりそうだ。

 町まちづくり課によると、整備予定の道路は、浦野墓地内を通る北浦野2号線(延長381㍍)と久部良バリから墓地群を通って久部良小学校に抜ける久部良バリ線(同757㍍)。いずれも幅員5㍍、片側1車線のアスファルト道路にする。一括交付金を活用したもので両事業費は総額で1億1900万円。

 浦野墓地は祖納集落の北から東に位置し、「にんばら」とも呼ばれる。琉球石灰岩の岩壁に横穴を開けて造った亀甲墓のほか、切り妻様式の家型墓、箱形の墓、岩盤の墓、子ども墓、平地に石を積み上げた大小の墓など、さまざまな形態の墓がある。

 近くにはアブヒッティ浜(通称四畳半ビーチ)もあり、墓地群と合わせて観光スポットにもなっている。

 久部良バリ線は、久部良バリまでの路線は駐車場を含めて整備されているが、その先が未舗装となっている。

 町内では、自宅から墓まで列をつくって歩く葬式の風習があるが現在の砂利道の路面は、でこぼこの状態で歩行には危険。観光バスや観光タクシーなど車両も利用しにくくなっている。

 まちづくり課の前大舛和夫課長は「今の道だと葬式のとき、お年寄りに危険。観光バスも行き来できるようにしたい」と話している。


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