方言の継承に向けて取り組んでいる石垣市婦人連合会(金城綾子会長)は21日午後、市役所を訪ね、地域ごとのあいさつをまとめたポスター「宝スマムニ~未来へつなごう~」を中山義隆市長に贈呈した。
石婦連では長年、葬祭簡素化に取り組んできたが、昨年度から「方言」をテーマに各地域の方言を収集。2014年度は大濱皓文化振興基金事業の採択を受けて、今回のポスターを約1万枚を作った。今後、星や星座の名称、動物の呼び方などもまとめていく考え。
金城会長は「石婦連は各地域の婦人が参加しているため、各地域の方言を収集しやすい利便性もある。幼稚園や学校、公民館などにポスターを配り、方言の継承に取り組んでいきたい」と意欲。
中山市長は「地域ごとの方言の違いが分かりやすくまとめられている。このポスターで、方言を知らない世代の子どもたちが一つでも方言を覚えて会話できるようになるのではないかと期待している」と述べた。