八重山地方は19日、大気の状態が不安定となり、発達した積乱雲の影響で各地とも激しい雨に見舞われた。与那国空港では18日午後11時から19日午後8時までの総雨量が4月の観測史上最大の251.5㍉に達した。また、19日午前4時6分に同空港で130.5㍉、午前4時12分に同町祖納で101.5㍉の1時間最大降水量を観測。石垣島地方気象台では同日午前4時と同5時の2回、与那国島に記録的短時間大雨情報を出し、土砂災害など厳重な警戒を呼びかけた。
八重山地方はこの日、発達した積乱雲の下で大雨と竜巻など激しい突風が発生しやすい天候となり、気象台では同日午前3時39分に与那国島地方に大雨洪水警報、石垣島地方に大雨洪水注意報を出し、同日午前11時30分すぎに警報、注意報とも解除した。
また、南よりの風が強く、与那国島では同日午後1時59分に最大瞬間風速が19.5㍍に達したほか、石垣市登野城で同日午後0時すぎに11.4㍍、南ぬ島石垣空港がある盛山で午後0時41分に12㍍の強風が吹いた。この影響で那覇-与那国の2便4往復、石垣ー与那国3便6往復は運航に多少遅れが出たものの、欠航はなかった。
降り始めの18日午後11時から19日午後8時までの他地域の総雨量は次の通り。
竹富町上原97.0㍉▽登野城37.0㍉▽大原34.5㍉▽伊原間22.0㍉▽川平20.0㍉▽石垣空港17.5㍉▽波照間10.0㍉。