昨年、23年ぶりに平良蓉子、糸数江美子、松竹喜生子さんが県指定無形文化財「八重山上布」技能保持者に追加されたことを記念し、同保持者でつくる八重山上布保存会(新垣幸子会長、会員5人)と石垣市教育委員会は17日から、石垣市民会館展示ホールで第3回八重山上布保存会展を開いている。19日まで。
これまでは2009年に新垣会長、11年に中村澄子さんの作品を紹介。いずれも個展のような形で行っており、会員全員の作品が並ぶのは初めて。
近世琉球で久米島や宮古、八重山から納めさせる貢納布の図案とされる「御絵図(みえず)」(石垣市指定文化財)や、それを基に新垣会長が復元した作品4点、14年度の伝承者養成講習受講生3人の作品など約80点を展示している。
会場では平良、松竹、中村さんがそれぞれ自身の作品を解説。松竹さんは「一人一人の感性がバラエティーに富んでいる。自然のものでこれだけの作品ができることを多くの人に知ってもらいたい」と来場を呼びかけた。
18日は午前10時から午後5時、19日は午前10時から午後4時。作品解説は午後2時から。