石垣市は24~30日の市民防災週間にちなみ、24日に津波一時避難ビル避難訓練、26日に市民防災訓練を実施する。いずれも今年で4回目。市民防災訓練は26日午前10時から正午ごろまで、石垣島南方沖で地震が発生したことを想定して実施。自主防災組織36団体のうち23団体、自治公民館2団体が参加する見込み。
市民防災訓練では、西部地区で道路が寸断されて住民が孤立したとの想定で搬送訓練を行い、川平地区住民を陸自ヘリで川平小中学校から市中央運動公園に運ぶ。竹富町との広域合同訓練としては鳩間島から同公園までの搬送も行う。
避難訓練は市内16カ所の一時避難ビル周辺エリアの約2600世帯が対象。市は対象となる全世帯・事業所にチラシを配布して訓練への参加を呼びかけている。
市は15日夜、市健康福祉センターで両訓練の住民説明会を開き、公民館や自主防災組織の役員らに訓練内容を説明した。漢那政弘副市長は「自分たちの地域は自分たちで守るという自主防災理念に基づき、今年も訓練に参加していただき、防災力、減災力の強化につなげていきたい」とあいさつした。
訓練では、自主防災組織が貸与を受けている担架やリヤカーを使って避難誘導や搬送、救護なども訓練することにしており、市消防本部予防課の大濵安久課長は「役割分担や防災資機材の確認を行ってほしい」と訓練に向けた準備を呼びかけた。