【西表】竹富町が2014年度事業として実施していた船浦中学校の校舎建て替え工事は資材の搬入遅れで完成が本年度にずれ込み、国庫補助金が満額支給されない見通しとなっていることが15日、分かった。町と町教委は不足分の約900万円を町の一般財源(予備費)で補う方向で調整を進めている。新校舎への引っ越しも5月にずれ込みそうだ。
同工事は国庫補助事業(補助率75%)で行われており、年度末の3月31日時点での工事進捗(しんちょく)状況に応じて補助金が交付される。今回の校舎建て替え工事は同時点での進捗(しんちょく)率が95%にとどまり、補助金が減額される見込み。
町教育委員会総務課では補助金の減額によって不足する予算約900万円を町の一般財源から捻出する方向で調整している。
町教育委員会総務課の西原啓栄課長は「業者からは材料搬入の遅れで工事が間に合わなかったと聞いている。今後の対応については県教育委員会に指示を仰ぎながら、補助金の確定通知を待って対応していきたい」と述べた。
同課によると、同工事は1982年に建てた旧校舎の老朽化に伴い、昨年8月に着工。工事費は約1億8100万円。鉄筋コンクリート2階建てで建築面積522平方㍍、延べ床面積794平方㍍の旧校舎と同規模を計画。
新校舎は1階に職員室や校長室、保健室などを配置し、2階に普通教室3室と視聴覚室を整備。照明には発光ダイオード(LED)ライトを使用する。