保護者らが運営する「マーペー学童クラブ」が13日、野底小学校のランチルームに開所し、同校の1年生から5年生までの児童10人が入所した。学童クラブが学校に設置されるのは今回が初めてで保護者による運営も初。石垣市はこれまで民間施設など6カ所に補助金を交付して学童クラブの運営を支援。同クラブは7カ所目。
市の『子ども・子育て支援事業計画』では、小学校区に一つの学童クラブを公設・民営方式で設置・促進を掲げており、同クラブが第1号モデルとなる。
同クラブ保護者会(石本良介会長)は、レンタカー増加に伴い、通学路での交通事故が増えることを懸念。一人親や共働き家庭の児童の安全が確保できないとして、昨年10月に学童クラブ設置を求める嘆願書と384人分の署名を中山義隆市長に手渡していた。
開所時間は平日が午後2~6時、第1・3土曜日は午前9時~正午、長期・振り替え休日は午前8時~午後6時。
保育料は月額5000円。長期休暇は割り増しとなっており、3月は1000円増、7月と8月は2000円増。指導員2人とボランティアスタッフ1人を配置する。
開所式で中山市長は「学童クラブの皆さんは放課後も安心して指導員の先生たちと一緒になって、遊びも勉強も頑張ってください」とあいさつ。
石本会長は「保護者の皆さんが安心して働けるよう、努力していきたい」と述べ、児童らがダンスで開所を祝った。
学童クラブに入所した後藤仁虹(にこ)さん=2年=は「みんなと仲良く、けがをしないように頑張りたい」と笑顔。保護者会の女性は「移住者も多く、親せきなど頼れる人がいない保護者もいるので、学童クラブはありがたい」と話した。