【与那国】与那国島の方言を継承していくため、与那国方言伝承推進委員会(委員長・崎原用能教育長)が制作していた「よなぐに方言カルタ」がこのほど完成。1000セットを町内の各家庭や学校などに配布した。監修を務めた与那国町出身の民謡歌手・宮良康正さんが読み手となったCDも付いている。
与那国の方言は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2009年に消滅危機言語として発表しており、同委は与那国方言を後世に残そうと、県の一括交付金を活用した地域文化の継承と生涯学習支援事業でかるたを作ってきた。
町教育委員会文化財担当の村松稔さんは「子どもたちがおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に世代を超えて楽しく方言を学び、島外から移り住んだ人たちにも方言に親しんでほしい」と話した。
同教委は方言版ラジオ体操CDや与那国わらべ唄工工四も制作しており、学校での授業や家庭、かるた大会などのイベントで活用されている。