与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に伴い、整備される庁舎や隊舎など駐屯地施設工事の安全祈願祭(与那国駐屯地新設工事安全協議会主催)が8日午後4時から、建設予定地の南牧場で行われる。祈願祭には沖縄防衛局の井上一徳局長、外間守吉町長らが出席する。
駐屯地施設整備に向け、これまでに庁舎(延べ面積2259平方㍍)や隊舎(同3143平方㍍)、食厨・厚生施設(同1346平方㍍)、整備場(同382平方㍍)、局舎(577平方㍍)など総額87億円余の建築工事が発注されており、今後は久部良、祖納両地区に監視施設と鉄塔の建設が予定されている。
駐屯地施設工事の着工に配備反対派の田里千代基町議は「住民の安全がまだ確認できず、地域への十分な説明がないまま既成事実をつくらせてはいけない」と話した。
推進派の糸数健一議長は「建設が計画通り進められ、事故などがないようにしてもらいたい。町の活性化については自衛隊だけに頼るのではなく、島全体で協力し、さまざまなことに取り組んでいくことが必要」と述べた。