【鳩間】毎年5月3日に開かれる鳩間島音楽祭のステージがリニューアルされ、今年から幕屋根付きの新ステージで開かれる。竹富町が一括交付金約6400万円を活用して整備。音楽祭の実行委員長を長年務めた加治工勇さん(61)は「毎月イベントを行って有効に施設を活用していきたい」と意気込んでいる。
新ステージは建築面積約70平方㍍の鉄筋コンクリート造平屋建て。音響室や倉庫、雨天時に対応できる80平方㍍の幕屋根も設置した。落成式・祝賀会は18日、鳩間島コミュニティーセンター前広場で開かれる。
新ステージの柱には鳩間小中学校の児童生徒らがれんがを使ってマンタや魚、ミンサー模様を描いており、加治工さんは「立派な施設ができて喜んでいる。幕屋根も日よけや雨天対策になる」と喜んだ。
これまで使われてきた鉄骨製のステージは公民館が主体となって整備したもので、同施設整備事業に伴い、昨年の音楽祭終了後に解体・撤去された。
鳩間島音楽祭は1997年5月3日に民家の庭先で始まったのがきっかけで最近では、人口40~60人の島に1000人前後の観客が集う音楽祭として定着。島おこし奨励賞やふるさとイベント大賞奨励賞、地域再生大賞優秀賞などを受賞している。