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真庭高(岡山県)の吉田さんに優秀作品賞

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吉田静梨奈さん(中央左)とともにフォーラムに出席し、漁具などについて説明した平良正一さん(中央右)=28日午後、東京大学弥生講堂一条ホール(平良さんの家族提供写真)

 第13回聞き書き甲子園(同実行委員会主催)のフォーラムが3月28日午後、都内で開かれ、石垣市伊原間の元漁師、平良正一さん(89)の人生について発表した岡山県立真庭高校(同県真庭市)の吉田静梨奈さん(2年)が優秀作品賞に選ばれた。

 同フォーラムは「第13回海・川の名人」(公益社団法人全国漁港漁場協会主催)の名人選考で認定した人を高校生がインタビューし、自然と関わるさまざまな職種の名人から知恵や技、生きざま、考え方を学ぶもの。吉田さんは昨年11月に平良さんのもとを訪れ、インタビューしていた。

 平良さんは宮古島出身。11歳のころに母親と弟の3人で石垣島に渡ったが、生活が苦しく、糸満の漁師に売られ、厳しい労働条件のなか漁業にいそしんだ。20歳のころには戦争も体験し、23歳で結婚。半農半漁の生活を続け、10年ほど前に漁師を引退した。

 吉田さんは「さまざまな困難を乗り越えてきた平良さんの話を聞くことができ、とても勉強になった。平良さんのことをもっと多くの人に伝えていきたい」と感想を述べた。

 一緒にフォーラムに出席した平良さんは「小学校は2年生ぐらいまでしか通えず、読み書きもできなくて学もなかったが、人間やれば何でもできるということを若い人たちに伝えられてうれしい。海人としても最高の誇り」と喜んだ。


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