ソラシドエア(スカイネットアジア航空、SNA、髙橋洋代表取締役社長、本社宮崎市)は29日、石垣—那覇路線に参入した。ボーイング737—800型(174席)で1日2往復4便の運航を行っており、初日は688人が利用した。
同社は新規就航を記念して4月26日から6月30日まで、28日前予約の運賃を4800円に設定。このほかの14日前で7000円、3日前で8200円。当日購入可能チケットは、県の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業が適用され、1万500円となっている。
ソラシドの運航は、一部座席を全日空(ANA)がANA便として販売する共同運航方式のコードシェア便。これに伴い、ANAは石垣—那覇間を8往復16便から6往復12便に減便した。
70代の地元男性客は「離島の人にとっては運賃の低減以外に望むことはない」、会社役員の男性(37)は「スカイマークの撤退でどうなるか心配していたが、ソラシドが入ってきたので安心した。増便してもらえるとありがたい」と話した。
就航日のセレモニーで、髙橋社長は「那覇に参入して6年目で石垣に足跡を記すことができた。少しでも安く、安心して利用できるようにしたい」とあいさつ。中山義隆市長は「九州南部でプロモーションを行い、客の掘り起こしをしていきたい」と述べた。