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きょう最終運航 スカイマーク

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28日に最終運航を行い、29日から撤退するスカイマーク機=27日午後、南ぬ島石垣空港

 スカイマーク(SKY)は28日、石垣―那覇路線での運航を終え、29日に南ぬ島石垣空港から撤退する。2013年7月10日の新規参入の際、同路線の普通運賃を5000円、21日前予約を3900円に設定、既存航空会社も引き下げに踏み切った。その後、運賃は徐々に上昇したものの、SKYの普通運賃は1万円を超えることはなく、路線全体の低価格運賃が定着した。参入から撤退まで1年9カ月。八重山の観光や住民にどんなインパクトを与えたのか。(比嘉盛友記者)

■100万人時代

  「スカイマークの参入がなかったら、八重山観光の100万人時代はなかっただろう」

 1968年から47年間、宿泊業に携わり、八重山観光を見続けてきた宮平康弘氏(68)はSKYの功績を高く評価、八重山観光が「第3時代」に入ったととらえている。

 第1時代は、1967年の南西航空(現日本トランスオーシャン航空・JTA)の就航。第2時代は89年のエアーニッポン(現全日本空輸・ANA)の参入による2社競合。「競争意識が働き、八重山観光が伸びた」という。

 そして新空港開港後のSKYの乗り入れ。「2社体制と3社体制ではまったく違う。競争に火がついた。これまで考えられなかった運賃が実現し、観光客100万人の時代に大きな功績を残した」と振り返る。

 石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長も「運賃が高いので行けないという層が来るようになった」と客層の広がりを実感した。

 ■「元に戻らないか」

  石垣空港ではスカイマークの撤退後、ソラシドエア(スカイネットアジア航空)が参入するが、ANAとの共同運航で増便も減便もない。運賃もSKY参入時の衝撃はない。

 当日運賃は3社が1万6850円と足並みをそろえ、県の沖縄離島住民等交通コスト低減事業が再度適用され

ことに。県の負担で片道1万500円となり、SKYの現行当日運賃9900円を上回る。

 宮平氏は「ソラシドはANAのパートナーカンパニーなので、実質的に3社体制が崩れ、以前の2社体制に戻るのではないか」と懸念。

 年間160回ほど島外に出張するという会社役員の男性(39)も「元に戻るのではないか。那覇路線は仕事の生命線。当日運賃が1万円を超えるときつい。搭乗前の割安運賃も今後、続くかどうか」と不安げだ。

 少年野球チームの監督(41)は「SKYが入ってから全体的に安くなり、派遣費の保護者負担は3泊4日で1万5000円から2万円の軽減につながった。これに慣れてしまったので、4月以降の運賃が高く感じるだろう」と話した。


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