観光庁の「観光地ビジネス創出の総合支援事業」を受託し、新しい旅行商品の創成に取り組んでいる石垣島田舎体験プロジェクト実行委員会(成底正好実行委員長)は、民泊体験に付加価値を付けるため、ピパーチや長命草など5種類のハーブを使った生麺・乾麺商品「命草めん」とハーブをブレンドしたお茶を開発。2015年度での商品化・販売を計画している。生産量は現在調整中。成底実行委員長は「商品開発で付加価値を付けた石垣島の民泊をPRしたい。この流れを一過性で終わらせず、継続できるかが今後の課題」と語った。
これは27日午前、市役所議員協議会室で沖縄総合事務局や石垣市、同実行委の担当者など9人が参加して開かれたクロージング会議で報告された。
同事業は地域の魅力ある観光資源を生かした旅行商品化の取り組みを推進し、観光地の自主財源の確保と担い手の育成、自立型経営でビジネスにつなげる取り組み。
同実行委では「田舎のおもてなしで心のぜいたくを味わう旅in石垣」をテーマに、約700万円の支援を受け、12年度から取り組んでいる。
同実行委によると、八重山の入域観光客数の増加に比例し、民泊の受け入れ人数も増加。13年度は30人、14年度は57人を受け入れた。
島内で受け入れ可能な件数も現在の90件から今後は150件に拡大し、年間400人規模の民泊受け入れを目指す。また、外国人観光客の受け入れも強化する方針。