【那覇】石垣拠点航空路開設検討協議会(会長・謝花喜一郎県企画部長、委員6人)は26日、県庁で第4回の会議を開き、石垣-波照間、石垣-多良間の2路線で第一航空㈱(大阪府)が10月から運航する基本計画を策定した。
運賃は、両路線と距離がほぼ同じ粟国路線を参考に普通運賃で片道7300円、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の離島割引で同4000円を想定している。航空券の販売は8月開始の予定。
基本計画は県、竹富町、多良間村、第一航空㈱が策定。6月の次回会議で各路線1日2往復の運航ダイヤを決め、7月に事業計画を国へ届け出る。
計画によると、同社は国から75%、県から25%の補助を受けてDHC-6-400ツインオッター(19人乗り)2機を購入、両路線で飛行テストを行って運航に備える。
今後、両町村は継続的な運航の実現に向け、地元住民の利用促進と需要喚起策、第一航空は運航計画の策定とコストの縮減、県は就航に向けた支援などの取り組みを進める。
同社は波照間空港でのチェックインや保安検査、手荷物積載などの旅客ハンドリング業務を予定していることから、竹富町には雇用の確保についても協力が求められている。
同社は現在、アイランダー(9人乗り)を3機保有し、那覇-粟国島、那覇-沖永良部島、沖永良部島-徳之島で就航している。