かかり付け医制度の定着と定期予防接種事業の接種率向上に向け、石垣市は4月から定期予防接種を従来の集団接種から個別接種に全面移行することにしており、市健康福祉センター(前底正之所長)は24日夕、同センターで八重山地区医師会の会員医療機関を対象にした説明会を開いた。会員20人が参加した。
移行後の個別接種は、A類疾病では4種混合や不活化ポリオ、季節性インフルエンザなど13種類、B類疾病は高齢者の肺炎球菌感染症。いずれも市と委託契約した同医師会の会員医療機関と八重山病院で接種できる。市内で個別化の対象となる医療機関はA類とB類合わせて29カ所。同センターでは新年度に向け各医療機関に委託協力を求める方針。
高齢者用インフルエンザ予防接種は従来通り10月1日から実施される。
説明会では、予防接種に使用するワクチンが個別接種を行う医療機関に薬品卸業者から直接配送されることや、予防接種委託料の見直し、事務手続き・処理方法などについて説明した。
同センターの前底正之所長は「予防接種の完全個別化は可能な限り、医師会加盟の医療機関で対応し、かかりつけ医を定着させたい。地域医療ネットワークを機能させたい」と述べた。