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Channel: 八重山毎日新聞社
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臨時の記者会見で「腹を決めている」との言葉…

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 臨時の記者会見で「腹を決めている」との言葉に力を込めた。翁長雄志知事が名護市辺野古の新基地建設で国に対し、30日までに全ての海底面作業の停止を指示する一つの大きな決断を下した▼沖縄防衛局が県の岩礁破砕許可を受けた区域の外に設置したコンクリートブロックがサンゴを破壊したことを受けた措置だ。指示に従わなければ、許可を取り消す考えを示している▼沖縄防衛局は24日、対抗措置として法律を管轄する農林水産大臣に対し、審査請求書と指示の執行停止の申立書を提出したことを明らかにした。あくまでも正当性を主張する国側、辺野古では翁長知事の重い政治決断を無視する形で海底ボーリング調査が続けられた▼県民は昨年の名護市長選、県知事選、衆議院選挙で辺野古に新基地を建設する国の政策にはっきりと「ノー」という意思を示した。にも関わらず国土の0・6%の沖縄に新たな軍事基地建設を推し進める国の姿勢は強硬だ▼これまでの「地元に丁寧に説明し、理解を求めながら進める」との政府方針がむなしく聞こえる。沖縄のあるべき未来に向けて、県との対話を拒否する中、新基地建設をめぐる翁長県政と安倍政権の攻防は新たな局面を迎えた▼安倍首相は、傍観者ではなく素直に沖縄の声に耳を傾けるべきだ。米国の圧力、メンツにこだわっている時でもない。この際、辺野古に新基地は造らないとの英断が県民を納得させる唯一の道である。(鬚川修)


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