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編集作業が始動 シマくとぅば継承に一役

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第1回与那国方言辞典編集委員会で編集計画などについて説明を聞く編集委員ら=20日、町教委会議室

 【与那国】町教委は20日、同会議室で与那国方言辞典編集委員会の編集委員9人に対する委嘱状交付式と第1回委員会を開いた。委員らは事務局側から2015年度以降の編集計画について説明を聞き、2017年度に完成させる方針を確認した。委員長には町史編さん嘱託員の米城恵氏を選んだ。

 与那国の方言は、ユネスコが発表した、将来消滅の危機にある国内の8言語のうちの一つ。島内では方言を知る高齢者が少なくなっており、委員は継承に危機感を抱いている。このため、「辞典編集のみに終わらず、『しまくとぅば(島の言葉)』を語り継ぐための今後の方策が大きな課題」との指摘も出ている。

 この日確認した編集計画によると、15年度は録音などの方法によって1000語程度の生活語彙(ごい)の1次データを収集する。調査協力委員と専門委員を置き、随時、編集委員会を開催する。

 16年度はワーキンググループで祭祀(さいし)や芸能、織物、各種道具、料理、生物などに関する特殊語彙を収集する。

 与那国島の言葉についてまとめた語彙集としては1981年に発行された吉元政吉・初枝編『いつまでも残したい与那国(どなん)のことば』や98年発行の池間苗著『与那国ことば辞典』などが知られており、同編集委ではこうした資料と照らし合わせながら収集した語彙に漏れがないか確認していく考え。

 委員長以外の委員は崎原用能、小嶺長詳、伊盛良助、前外間功、長浜利典、前浜政則、前浜盛光男、田頭政英の8氏。(田頭政英通信員)


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