石垣市長選は2月23日に告示され、3月2日に投開票される。2期目を目指す現職の中山義隆氏(46)と、前市長で国頭村立東部へき地診療所医師の大浜長照氏(66)が昨年末に出馬を表明しており、一騎打ちの公算が大きい。今後、前哨戦が活発化する。4年前と同じ顔ぶれだが、今回は立場を逆にして戦うことになる。
予定候補者の出馬表明が年末にずれ込むのは過去に例がない。
中山氏は2012年12月、支持団体に出馬の意志を伝えたが、一部の与党市議が反発。13年12月には市議会議長の伊良皆高信氏(53)が出馬の意志を表明したため、調整に時間を要した。
市政奪還を目指す野党側は、笑顔かがやく石垣市民の会(会長・高嶺善伸県議)が2月から開始した人選作業が難航。最終的には大浜氏を推す声を受け、擁立を決定。大浜氏も受諾した。
両陣営とも取り組みが遅れており、年明けから急ピッチで組織づくりを進める。
中山氏は、自民党石垣市支部が推薦する。前回選挙から公明党も中山氏を支持、自公体制を確立している。中山氏は今回も公明に推薦を依頼する見通し。
大浜氏は、後援会の共同代表の一人に元自民党石垣市支部長で前市議会議長の入嵩西整氏を迎え、保革を超えた市民党的な組織を目指す。
今市長選は、大きな争点が見当たらず、中山市政4年間が問われることになりそう。両陣営とも政策づくりに入っており、近く発表する。
一方、同時に行われる市議補欠選で、両陣営とも候補者を擁立して市長選とセットで戦う見通しだ。
今年は9月に市町議会議員選挙、11月に県知事選も予定されている。