石垣市は、保育園7園の施設整備に対する補助金として、2015年度一般会計予算案に9億1086万円を盛り込んでいる。認可園の新設や認可化移行に伴う補助で、予算案が可決され、同年度で施設が整備されれば、16年度の認可園の定員は480人の増となる見込み。公立保育所を合わせた定員は約1780人に拡大し、待機児童の解消が進むことになりそうだ。
児童家庭課によると、15年度は認可保育園2園が第2保育園を開設、1社会福祉法人が新設、事業所内保育施設を含む認可外保育園4園が認可化を計画している。これに伴う施設整備の補助を予定している。
このうち、宮良地区にある社会福祉法人藁算福祉会みやら保育園(宮良實守理事長・園長、園児85人)は、宮良小学校西側の旧園舎で定員60人の第2保育園の整備を計画する。
宮良地域以外からも入園希望のある同園は、現定員枠で対応できない状況となっており、宮良園長は「第2保育園ができれば、入園希望に応えられるのではないかと思う。市の協力を得ながら、地域全体で子どもたちを受け入れられるようになれば」と期待する。
新設を予定している社会福祉法人(現在設立手続き中)の関係者は「新設により待機児童の解消につなげたい」としつつ、保育士の確保を課題に挙げる。
保育園の新設や認可化に伴い、保育士の確保が必要になることから、市は、島外から赴任する保育士らの渡航を助成する費用として520万円、資格取得を助成する費用として63万円を15年度予算案に計上している。これらを活用して人材確保に努める考えだ。