子育てが一段落した50代後半の仲間が集まると話題になるのが自身や友人の病気のこと、親の介護、年金、はたまた終活の話と、あまり明るい内容ではない気がして情けないと思うことも▼必ず出るのが肩こりや腰痛、疲れがとれない、膝の関節痛から高血圧の持病、また同級生が倒れて入院していることなど次から次へと話は尽きない▼親の介護の問題も深刻で「石垣の介護施設に入所させるのは琉大に入学するより難しいかも」というのが冗談にならない話で、自身の両親だけでなく配偶者の両親を介護している友人もいて「自分の方が負けそうだわ」とぽつり。確かに介護している側が先にダウンしたという話もよく聞く▼離島の八重山は当然ながら遠距離介護の課題も抱えている。県外に嫁いだ友人は実家の親が入院したなど何かあるごとに帰省、その精神的、身体的、経済的負担も大変だろう▼最近よくメディアでも取り上げられ、自身の人生をどう締めくくるかという「終活」の話も興味深い。「エンディングノートを書いているよ」という友人もいて驚くが、人生も世の中もいつ何が起こるか本当に分からない▼親を見送る世代になり、自分の番も近いのではないかと自覚するようになった。あまり後ろ向きなことは考えないようにしようと思うきょうこのごろだが。(辻本順子)
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