八重山署管内の特殊詐欺の認知件数が2月末時点で2件となり、年間を通して2件だった昨年にすでに並んだ。被害金額は120万6000円(前年256万円)に上っている。2件はいずれも1月に発覚。50代男性が女性との交際をあっせんする詐欺の被害に遭い75万円、20代男性がワンクリックの架空請求詐欺で45万6000円をだまし取られた。
特殊詐欺とは、おれおれ詐欺や架空請求詐欺などの「振り込め詐欺」、「ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺」、「異性との交際あっせん名目の詐欺」など8種類の総称。
昨年1月には、50代女性がロト6の当選番号を教えると持ちかけられて250万円の被害に遭っている。
同署生活安全課の金城保志課長は「犯人摘発はもちろんだが、被害者を出さないために金融機関とタイアップして、手口なども含め広報していきたい」と今後の取り組みを示した。
また、「『誰にも言わないで』と連絡があった場合は注意してほしい。特殊詐欺は被害額が大きくなるうえ、被害者も性別や年齢を問わず幅広い。人ごとだと思わず、実際に被害者が出ていることを認識し、それらしい連絡があった際は第三者に相談してほしい」と被害防止を呼びかけた。