衣類を購入した通販会社から「お願いメール」が届いた。沖縄・離島の送料を○○日付で改定するというものだった。服を買ったときの送料は500円余り。改定内容は、その額に2000円をプラスしていた▼以前なら、高い送料は離島の宿命と思わざるを得なかった。だが最近は全国一律の料金が定着している。軽く小さな衣類に2500円余もかかるとは思えない。大量発送をする会社なら、送料は宅配業者との交渉で安く設定しているところが多い▼最近は淘汰(とうた)されたが、かつては1000円程度の商品の価格を1円、送料3000円という悪質なものもあった。ネット通販では「いつの時代?」と思うような店舗も▼近年は自転車などある程度のサイズでも送料無料という店が増えている。ところが「北海道、沖縄・離島は別途料金がかかります」と明記している店はまだしも、「沖縄・離島は発送しません」という会社も▼3月末で石垣路線から撤退するスカイマーク社は、航空会社の競争、運賃の低減という大きな影響をもたらした。輸送面でも米アマゾン社の参入で国内宅配料金が安くなった▼しかし、海上輸送になる商品や物資は依然として高額だ。果たして法的に石垣港をJR指定地域とし、本州並みの輸送料金の設定が可能になる手段はないだろうか。(黒島安隆)
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