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陸自配備賛成が多数 反対に187票差

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内外の注目を集めた陸自配備の是非を問う住民投票。開票の結果、賛成が多数を占めた=23日午後8時ごろ、町構造改善センター

 【与那国】陸上自衛隊沿岸監視部隊配備の是非を問う住民投票は22日、町内3カ所で行われ、即日開票の結果、賛成632票、反対445票となり、賛成票が187上回った。住民投票の結果に法的拘束力はないが、町民が陸自基地建設を承認した格好だ。外間守吉町長は「民意が出たと感じている」と述べ、反対派の住民とも議論を深めながら基地建設を推進する考えを強調した。

 中谷元防衛相は「計画通り引き続き着実に進めていくが、引き続き(地元の)ご協力と地域と自衛隊の一層の連携をお願いする」とのコメントを発表、計画通り2015年度末の配備を目指す考えを示した。約150人規模の隊員を配置する計画だ。

 一方、反対グループは、監視レーダーの電磁波による健康被害が懸念されるとして、工事指し止め訴訟を提起する考え。

 今回の住民投票で自衛隊に賛成する会は、陸自配備に伴う焼却炉や光ファイバーなどのインフラ整備に加え、税収増や自衛隊員とその家族の転入で人口減少に歯止めがかかる、などと訴えた。

 住民投票を成功させるための実行委員会は、レーダーによる健康被害のほか、攻撃の対象となることへの脅威、自然破壊などを主張。台湾との交流や地域資源を活用した活性化を強調した。

 与那国への陸自配備は南西諸島の防衛強化の一環。現在、町内では久部良の南牧場で陸自の沿岸監視部隊配備に向けた造成工事が進められており、16年から隊員150人の配備が計画されている。

 当日有権者数は、永在外国人を含む中学生以上の1276人で、1094人が投票した。投票率は85.74%で、2013年8月の町長選を9.74ポイント下回った。04年の3市町合併の賛否を問う住民投票を15.28ポイント上回った。

 投票は、陸自基地建設に賛成か反対のいずれかに○印をつける方式で行われた。


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