【那覇】石垣市新川出身で八重山民謡の第一人者、大工哲弘さんを会主とする「八重山うた大哲会」の発足記念祝賀会が7日、那覇市内で開かれ、全国の会員180人余によって組織が結成された。初代会長には、大哲会と琉球民謡音楽協会教師の伊藤幸太さんが就任。発足を記念した免許状の授与式も行われ、師範と教師29人に大工会主から免許状が交付された。
同会は大工会主を師とし、八重山民謡の研さんと継承発展に寄与することを目的に結成。那覇市内に本部を置き、北は北海道から南は福岡まで全国15の支部で構成されている。
祝賀会には、全国の指導者と関係者ら50人余が参加。大工会主は「歌の技術だけでなく、デンサー節にあるように人の道という魂を受け継いでもらいたい。全国の会員が歌を通して、楽しい人生を歩んでほしい」と述べ、会員を激励した。
伊藤会長は「大工先生を慕い、10年以上前からの思いが実り喜んでいる。会名に恥じないよう先生の歌と心を受け継いでいきたい」と決意を述べた。
祝賀会では三線と爪をモチーフに「大」の字を表し、人の絆と心を意味する会章も披露され、会員が八重山民謡の継承発展に向けて決意を新たにした。
師範と教師は次の皆さん。
【師範】三線・吉川忠尋、屋嘉部充
【教師】三線・有馬泉、岩井信幸、伊藤幸太、北林直樹、小西浩、山本千加子、伊藤幸二、吉田敬、中田光太郎、原田史也、杉田園、大工真司、中村光貴、柿木薫、増井謙一、別井伸一郎、松本滋、八重柏泰志、市村幸生、中村暢之、横山正人、飯尾広助、福山研二、吉原京子▽太鼓・西表高康、東澤浩▽笛・石川昭彦