スカイマーク(SKY)が石垣—那覇路線から撤退する3月29日以降の航空運賃について、既存の航空会社がス社参入前の水準に戻すのではないかとの懸念が広がっている。八重山経済人会議(大浜一郎代表幹事、24人)は「スカイマークが過去に宮古—那覇路線で運休した後、既存航空会社が大幅に値上げした経緯がある」と警戒を強め、大浜代表幹事らが5日、石垣市役所を訪ね、「市民生活や地域経済に与える影響は甚大だ」として現行運賃の維持を求めるよう要請した。
八重山3市町は6日、宮古島市と多良間村とともに都内のSKY本社を訪ね、路線の存続を要望する一方、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)にも現行水準を継続するよう訴える。市議会も9日に臨時会で開催され、要請決議が提出される見通しだ。
要請で大浜代表は「航空運賃の負担軽減が図られ、過去最高の観光客数となり、地域経済を活性化させていた直後の撤退。既存航空会社が運賃の大幅な値上げを行った場合、市民生活や好調な兆しをみせている地域経済へ与える影響は甚大だ」と訴えた。
中山義隆市長に代わって要請に参加する漢那政弘副市長は「南ぬ島石垣空港は歴史的な一ページを開いたところ。今回の件では危機感をもっている。市民が安心できるよう、要請を形にしていきたい」と述べた。
旅行代理店の担当者は「来店客の多くが運賃が上がることを心配している。運賃が上がることはあっても、下がることはないだろう。すでに多くの客がホテルパックに流れている」と話した。