石垣市は4日午後、石垣港離島ターミナル構内への新規バス停設置許可を申請していた㈲カリー観光バス(鹿川幸正代表取締役、本社・豊見城市)に、行政財産目的外使用許可書(設置許可)を交付した。同社は早ければ3月上旬に南ぬ島石垣空港と同ターミナルを結ぶシャトルバスの有償運行を開始する。路線バスを運行する東運輸㈱も「路線変更手続きを経て、直行便を運行する」(同社担当者)としており、同路線の運行が2社体制となり、競合が激化する見通しだ。
カリー社は今後、沖縄総合事務局運輸部に一般乗り合い旅客自動車運送事業の許認可申請を提出。同部による路線や運行計画、同空港と離島ターミナルへの新規バス停設置などの審査後、事業認可される見通し。
また、予定している運行計画は、同空港と離島ターミナル間で国道390号バイパスと国道390号を主要道路に1日17往復。運賃は大人540円、小人270円を予定。
これに対し、東運輸㈱の担当者は「直行便の運行は1時間に2便。運賃はカリー社と同額を予定。運行計画変更の準備があるので運行日は未定」としている。
昨年6月6日のカリー社の申請から許可判断に約7カ月を要したことに漢那政弘副市長は「申請を受け付けて以降、関係機関と慎重に審査してきた結果、許可に相当する」と答えた。
カリー社の鹿川代表取締役は「許可まで難産だったが地域と観光客の利便性を図りたい」。長浜寛石垣営業所長は「バス・タクシーで互いに切磋琢磨(せっさたくま)して利用者の利便性を図りたい」と語った。