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独居老人、3年連続増加 「見守りに限界」懸念も

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 石垣市の65歳以上の1人暮らし高齢者(独居老人)は、2014年10月1日時点で前年同期より241人多い2813人となり、3年連続で増加した。今後も増加する見通しで「独居老人が増えると地域支援が追いつかない」(石垣市民生委員)として、早急な見守り支援などの対策改善が求められている。高齢者の相談を受けている市地域包括支援センターは「(高齢者から)要望が多岐にわたり、多角的な支援が必要」としている。

 市の独居老人数は過去5年間で2000人前後で推移。13年には2500人、高齢者のみの世帯は3年連続で増加し、1500世帯を超えた。

 市内で1人で暮らす70代の女性は「独り身なので健康には注意している。運転もできないので買い物が不便。周囲の人たちに迷惑を掛けないようにしたい」と話す。

 過去に高齢者の孤独死に遭遇した経験を持つ60代の女性民生委員は「地域が都市化して近所同士のつながりが減り、独居老人を把握するのが難しくなった。民生委員も高齢化し、欠員地区もある。見守りには限界がある」と懸念する。

 民生委員や地域ボランティアなどで構成し、地域の1人暮らし高齢者の把握と見守り活動を行う字石垣地区地域福祉ネットワーク推進会の池城孝会長は「町内に住む独居老人からは、台風後に建物の修繕などをお願いされる。(独居老人が)増加することで人数や自宅の把握が難しくなる。早急に地域で居場所づくりを行うことが重要」と指摘する。

 同支援センターの翁長珠江所長は「独居老人からの相談や支援願いは増えている。行政側が増加するニーズにどう対応するかが課題」と話した。

 市介護長寿課によると、石垣市の14年10月1日時点の65歳以上の高齢者は8883人。総人口に対する高齢者の割合を示す高齢化率は18.2%で、昨年より0.7ポイント増加。過去3年間で約300人ずつ増えており、市の将来予測では17年には高齢化率が約20%に達する見通しだ。


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