県八重山保健所管内で、施設内や敷地内を禁煙とするところが増えつつある。受動喫煙の防止を目的とした県の禁煙施設認定推進制度に基づき、県から認定を受けている施設は1月14日現在、計208カ所。中でも飲食店は2014年の1年間で16カ所増えて44カ所となった。子ども連れの家族客が多くなっているため、店内を禁煙にする店舗が増えているようだ。
県は06年5月、認定制度を開始。敷地内完全禁煙、施設内完全禁煙の2種類あり、職員が灰皿が置いていないかどうか、禁煙の表示がしてあるかどうかなどをチェックして認定証(A4サイズのステッカー)を交付するもの。認定を受けると、県のホームページ(HP)で紹介される。
同保健所管内では官公庁施設21カ所、保育所・学校など74カ所、医療機関26カ所、飲食店44カ所、宿泊施設6カ所、その他37カ所となっている。14年の1年間で31カ所増加、このうち16カ所が飲食店だった。
昨年8月に認定を受けた字石垣にある居酒屋の店長は「子ども連れの家族客が増えているので2年前から禁煙にしている。最初はいろいろ言われたが、今は全然問題はない。外に灰皿を用意しているので、吸いたい人は外で吸ってもらっている」と話した。
八重山保健所健康増進班の担当者は「煙のない環境でおいしくいただいてもらおうという動きが広がっている。認定を受けることで、たばこを吸おうという客に対しては、県の認定を受けた禁煙施設ですと言いやすくなるというメリットがあるのではないか。HPにも紹介しているので店選びの参考にしてもらいたい」としている。