5年ぶりの日本一を目指す千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、石垣市中央運動公園野球場を主会場にスタートした。8年目を迎えるキャンプは昨年同様、1、2軍合同。伊東勤監督は「今キャンプで1年間戦える力を蓄え、しっかり土台をつくりたい。秋にはいい報告したい」と意気込みを語った。キャンプ初日は、最高気温が平年より約4度低い16・2度と肌寒いコンディションとなったが、選手たちは球場に活気ある声を響かせ、ハツラツとしたプレーをみせた。
1軍メンバーは午前9時40分からキャンプインセレモニーに臨んだ後、始動。ランニング、ストレッチのウオーミングアップで体をほぐし、野手と投手に別れてトレーニングを行った。
開幕1軍を目指す大嶺翔太は、今江敏晃と三塁の守備に入り、軽快な動き。特守も受けた。2軍スタートの大嶺祐太は走り込みを行うなど元気な姿をみせた。
投手陣ではドラフト2位で京都大の田中英祐、パリーグ新人王の石川歩、唐川侑己投手らが初日からブルペンに入り。伊東監督の見守る中、熱のこもったピッチングでアピールした。
終了後、伊東監督は「去年の秋もやっているので、初日としては全体的にスムーズにいった。いい動きだった。刺激しあいながら、いい練習ができている」と評価。選手に対し「体で表現したり、声を出すことが薄らいでいる気がする。気持ちを前面に出して、自己アピールしてほしい」と奮起を期待した。
セレモニーで千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会会長の中山義隆石垣市長は「2015シーズンがいよいよ始まる。温暖な気候を利用して1年間戦える身体をつくってほしい。今キャンプの成果を発揮し、みんなの夢、日本一を奪還してほしい」と激励した。