2014年度の税制改正で、15年度から新車新規登録から一定年数が経過した自動車の税金(自動車税)が、現行の10%重課税から、さらに5%引き上げられる▼排出ガス性能および燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車を、その排出ガス性能に応じた税率を軽減する一方、環境負荷の大きい旧型車に対し、税率を重くする「自動車税のグリーン化」措置だ▼対象車両は新車新規登録時期が、ディーゼル車が04年3月31日、ガソリン・液化石油ガス(LPG)車が02年3月31日までの登録車。現在、標準税率に10%上乗せされている重課税を、15年度から15%に引き上げる▼これにより排気量ごとに金額は違うが、1500㏄〜2000㏄以下の乗用車の場合、自動車税は標準の3万9500円から4万5400円へと5900円の引き上げになり、旧車ドライバーにとってかなりの痛手だ▼沖縄県は全国屈指の中古車の多い県で、新車登録から10年以上が経過した古い車両も少なくない。八重山でも例外ではなく、重課税対象と思われる旧車が数多く見受けられ、その比率は県内有数かもしれない▼読者の皆さんの愛車の新車時の登録年度はいつだろうか。上乗せされた自動車税の請求がくる前に一度、車検証を確認し、心の準備をしておく必要がありそうだ。(下野宏一)
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