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於茂登岳中心に1730㌶ 石垣市

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保全種・保護地区の素案

 石垣市は、自然環境保全条例に基づき、捕獲や採取を原則禁止とする希少野生動植物の保全種と保護地区の素案をまとめた。保全種は103種(動物20種、植物83種)、保護地区は西表石垣国立公園内の於茂登岳を中心とする地域。市環境課によると、保護地区の面積は1730㌶になる。保護地区について市は、保全種を含む全ての動植物を捕獲・採取の原則禁止の対象とする規制内容を検討している。市は素案を13日からホームページ(HP)で公開、2月12日までパブリックコメント(住民意見)を受け付ける。

 市は3月末までに答申を受け、4月以降、市長が保全種と保護地区を指定し、条例などを適用させる予定だ。これに反して捕獲・採取した場合は最大30万円の罰則が科せられる。学術調査などを目的に市長の許可を得た場合は例外となる。

 素案は、市自然環境保全審議会(渡辺賢一会長、委員11人)で3回の検討を経てまとまった。

 保全種の動物は、爬虫(はちゅう)類がヤエヤマイシガメなど6種、両生類がヤエヤマハラブチガエルなど2種、昆虫類がサキシマヤマトンボなど12種、植物はボウガズラやアシガタシダなど83種。

 現に個体数が少ないか減少している、あるいは生息環境が悪化しているなど、絶滅の恐れがあることなどを参考に選定した。

 保護地区は、保全種の生息地・生育地、繁殖地になっていること、規制を行うことにより保護上の効果があると見込まれることなどを理由に於茂登岳を中心とする区域に設定。境界線が明確であることや関係機関と連携して保護活動が行えることにも留意した。

 監視活動については監視体制の構築を掲げ、保全区内での定期的な生息・生育調査を記述。保全活動では、保護地区境界部に注意喚起の看板設置、チラシ配布などを予定している。

 素案はHPのほか市役所、市立図書館、市健康福祉センターで閲覧できる。


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