八重山署は10日の「110番の日」を前に、昨年1年間の交通事故や路上寝込みなど住民から寄せられた110番と同署に直接連絡のあった通報件数をまとめた。受理件数は前年を641件上回る7137件と急増した。特に同署への直接通報が3735件で、前年より428件増加した。同署地域課の船道安広課長は「要望や相談などは♯9110を利用し、速やかに犯人逮捕や事件解決につなげるため、110番は緊急の際だけに利用してほしい」と適正利用を呼びかけた。
直接通報のうち、騒音や駐車問題などの「要望や苦情」の875件が前年比103件増と最も多く、次いで交通事故関係が716件(同56件増)で42.6%を占めた。
飲酒絡みの通報は635件(同31件増)で、内訳は路上寝込みが367件(同8件減)、泥酔者268件(同39件増)だった。
刑法犯情報は209件(同16件増)で、うち窃盗犯が170件(同28件増)で最多だった。
一方、県警本部で受理した110番も前年より213件増加し、3402件の通報があった。そのうち交通事故関係が722件(同74件増)、飲酒絡みが450件(同38件増)だった。
刑法犯情報は211件(同9件減)で、窃盗犯情報はこのうち98件(同13件増)となっている。放置自転車やパトロール要望などの「その他の情報」も233件で前年より5件増加した。
船道課長は「管内では路上寝込み、けんかや口論など飲酒絡みの通報が多い。節度ある飲酒をお願いしたい。観光客の増加に伴い、レンタカーの絡む物損事故も増えている」と注意を呼びかけた。