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Channel: 八重山毎日新聞社
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光陰矢の如しである。時の流れを止めること…

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 光陰矢の如しである。時の流れを止めることはできず、2014年もきょう1日を残すのみとなった▼今年、県内で注目を集めたのが県政の刷新である。これまでは、自民党と公明党の保守・中道路線による県政運営が4期16年続いていたが、11月の県知事選挙で翁長雄志氏が初当選し、沖縄に保革を乗り越えた新しい政治潮流が生まれた▼これに反発したのだろうか。先週末に就任あいさつで上京した翁長知事に対する安倍政権の“面会拒否”ともとれる対応は冷酷だった。1年前の仲井真知事に対する厚遇とは対照的で手のひらを返すとはこのことをいうのだろう▼さらに自民党国会議員の「敵となった側に協力する必要はない」(県紙報道)との発言には驚かされる。まるで“戦争”でもするかのような発言である。今、安倍首相を含め戦争体験のない政治家が国政の中枢を担っている▼今年になって安倍政権は集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、特定秘密保護法も成立させた。これに戦争体験者らは戦前回帰を危惧する。世の平穏は誰しもの願い。発想の起点を今の「私」から「子や孫の世代」に変えてみる。いま行動を起こせば間に合うという気にさせるが、行きつく先はなお不透明だ▼来年は戦後70年。平和な新年を願いつつ、こよい除夜の鐘が鳴る。よいお年を。(鬚川修)


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