八重山観光入域が、105万人を突破した。しかも11月時点のことであり、八重山ビジターズビューローの年間目標を1カ月前倒しで達成、最終的に110万人台になる可能性もある▼昨年の観光客は94万2964人で、実に16万人以上も上回る見通しだ。新石垣空港が開港してからは、スカイマークやピーチ、台湾便が就航し、料金の低減化で観光入域は好調に推移、来年3月末にはソラシドエアが那覇石垣線に新規参入する予定▼新空港の開港後、街は元気になった。ホテルや土産、飲食店、レンタカー会社を中心に活気づき、リーマンショックで厳しい経営状況にあったホテル業界は息を吹き返した▼今年1年間を振り返ると、管内経済情勢は投資や設備計画など、新空港開港後の様子見から、積極的導入へと動きだしている。公庫支店の取扱額も大きく伸びるようだ▼観光産業の活性化で畜産など第1次産業の設備投資も旺盛になり、相乗効果をみせている。求人も増加、さらに新年度からは新規の国営土地改良事業もスタートする▼新年の八重山経済は明るい見通しだが、同時に課題も多い。特に建設産業などの人手不足は深刻だ。賃金の高い東北の復興事業に建設労働力が集中し、東京も五輪招致決定で大きな需要がある。このため新年はまず労働力不足を克服しなければならないだろう。(黒島安隆)
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