あっぱれである。先週末の16日、沖縄本島の今帰仁村陸上競技場を発着点に行われた 第37回男子・第26回女子県中学校駅伝競走大会で、大浜中が1時間5分23秒のタイムで見事優勝。八重山初の快挙は冒頭の言葉に尽きる▼大浜中はスタートで10位と出遅れたが、2区から着実に順位を上げ、2位でタスキを受けた最終6区の島袋太佑選手(2年)が区間新の走りをみせ、同競技場の直前で豊見城中を抜き去り、18秒差を逆転する優勝に輝いた▼個々の力が目標に向け力を発揮する。駅伝の魅力とも言うべき一本のタスキをつないだチームワークの勝利が感動的である▼大会前、選手たちは本紙の取材に「目標はただ一つ、県大会優勝」と宣言。有言実行の偉業達成は選手の練習の積み重ね、仲間との友情、監督の指導、支えてくれた家族など多くの関係者の結集が大きな力になったと思う▼大浜中は今月30日の九州大会、12月15日の全国大会に向けて練習に励んでいるだろう。両大会では県代表という責任の重さ、プレッシャーをはねのけ、県大会でみせた走りの再現を期待したい▼さらに選手たちには高校駅伝の頂点、都大路への期待が広がる。八重山からの初出場に向けて今後の活動が楽しみである。昨今の若い人たちの活躍をみると陸上王国八重山の再来も夢ではない。(鬚川修)
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