【沖縄】キックボクシングのWPMF日本ミドル級王座決定戦(TENKAICHIプロモーション主催)が14日夜、沖縄市の会場で行われ、石垣市大浜出身でWPMFスーパーウエルター級チャンピオンの廣虎(ひろと、31)=本名・根間裕人=が、同日本ミドル級4位の加藤智亮(28)と対戦し、5R1分45秒のKO勝ちで2階級制覇を成し遂げた。廣虎は29日に帰省し、2階級制覇の報告などで関係先を訪問する。
廣虎は「石垣からも応援に来ていただき感謝している。2階級制覇で次につながった。来年は世界チャンピオンになって石垣島にベルトを持ち帰りたい」と決意を述べた。
試合は1ラウンドから様子見の展開をみせ、3ラウンド終了時で廣虎が加藤を1ポイントリード。衝撃は4ラウンドに起きた。加藤の右ストレートが廣虎の右眼を直撃し一時的に視力を失う苦しい展開となったが、気力で持ちこたえた。そして勝負をかけた5ラウンド、廣虎は開始直後から連打と飛び膝蹴りの猛ラッシュで流れを引き寄せ、加藤からダウンを奪うと最後は得意の右フックでマットに沈めた。
廣虎は今年、2勝2敗1分けの戦績。今回の試合で親指の骨折と古傷の右肘を痛めており、当分は治療に専念する。5月には宜野湾市で世界チャンピオンを目指す試合が予定されている。