【那覇】第12回宮良長包音楽賞(琉球新報社主催)の贈呈式が17日夜、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれ、民謡歌手の津波恒徳さん(87)に宮良長包音楽賞、ピースフルラブ・ロックフェスティバル総合プロデューサーの徳山義広さん(60)に同特別賞をそれぞれ贈った。
津波さんは、古典音楽と昔歌の発掘に情熱を傾け、「ちぶみ」「石くびり」の名曲を世に送り出し、後進の指導などで民謡界の発展に貢献。徳山さんは、32回を数える同ロックフェスの発展やモンゴルのマンホールチルドレンに楽器を贈る社会貢献活動などが評価された。
津波さんは「栄えある賞を受けた。今後とも微力ながら島唄の振興発展に力を注ぎたい」、徳山さんは「今回の賞を受け、一からスタートの気持ちで頑張りたい」とそれぞれ喜びを語った。
琉球新報社の富田詢一社長は「これからも沖縄音楽を世界に発信し、その発展に寄与してほしい」と、受賞者を祝福した。