市役所第2駐車場前交差点に、石垣島の海をイメージしたイルミネーションが点灯した。LED電球1万8000個でクマノミやマンタなどの魚をかたどる▼「美ら島モニュメント」として市が整備したもので、常設らしい。クリスマス前とあって道行く人や観光客の目を楽しませている。また美崎町への誘客灯にもなりそうだ▼先日、美崎町社交街の老舗「クラブ姫」が年内に閉店するという報道があった。本土復帰の1972年に開店した高級クラブで、閉店を惜しむ人は多い。特に団塊の世代の男性は、ほとんど足を運んだことがあるだろう▼社交街の花形店で、かつては「二次会は姫」というと参加率がすこぶるよかった。安月給の筆者にとっては高根の花で、忘年会の時期に先輩に連れられて店に入り、年に一度の高級感を味わい感激していた▼バブル経済の破綻以降、美崎町の飲食店を取り巻く環境は厳しさを増している。居酒屋が大幅に増え、二次会なしの会合も多くなった。このためスナックなどの競争も激しい▼その中で今年は新空港が開港し、入域客が増えた。社交街は地域経済のバロメーターで、夏場は飲食店を訪れる観光客も少し増えたと聞く。だが限定的。効果を得るなら飲食街全体で開店時刻を早めること、八重山タイムを改める運動だろう。(黒島安隆)
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